この投稿はフォロワーさんからの車イスあるあるを描いてほしいというご要望から始まりました。

「車イスを使っている方に失礼に当たらないか」というご心配もお掛けしてしまいましたが、
むしろ車イスをお使いの方からの「腫れ物を触るように気を遣われる方がいやです」という声の方が多かったため制作に至りました。

確かに車イスは不便な面もありますが、できないことを補ってくれる大切な機器です。誰しもが突然必要になる可能性があるものです。
誰かが不便に思っていることを語るのが失礼なのだとしたら、一生その不便さへの理解が広まることはないと思います。

とはいえ僕自身が全く知らない話題で間違ったことを描くわけにはいかないので、
今回は質問スタンプを使って内容を募集して制作し、
車イスをご利用のフォロワーさん・お仕事で車椅子を扱われているフォロワーさん・NPO法人車いす社会を考える会の方に事前にラフ画をご覧いただき、ご意見を頂戴しました。(ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました)

すべてを描き切ることは難しいのですが、募集した中でいくつかご紹介します。

・バリアフリーと言いつつ小さな段差が結構ある
・電車で注目される(電車は降車駅に伝えているし)
・トイレが少ないので気軽に行けない
・ブレーキをかけ忘れると危ない
・押す側が普通の速度でも乗ってる側はかなり速く感じる
・「ご起立ください」が気まずい
・手動のドア(コンビニ)や二重になっているドア(ファミレス)に苦戦する
・狭い通路(コンビニやスーパー)に行けない
・車椅子がタクシーのトランクに入らない

個人的に衝撃だったのが、
「突然車イスを押されて怖い」
というものでした。善意で手伝おうとしているのかもしれませんが、自分の行動が他人にコントロールされるというのは相当不安なものだと思います。当然、助けを必要としていないときもあります。お手伝いしたいと思ったら、まずは一声かけることが大事かなと思いました。